ODAプロジェクト支援とは

ODA(政府開発援助)分野における支援実績は、30カ国以上。
医療・保健・教育・行政支援といった公共性の高い領域を中心に、調査設計からドキュメント作成、入札支援までを一貫して対応。
調査員・コンサルタント・バックアップとして、JICAや国際機関、大学、医療団体と連携した経験を活かし、信頼性の高い成果物づくりを行っています。
ご提供しているサービス
- 開発プロジェクトの調査支援
- 提案書・報告書・評価書のレビュー
- 入札書類・事業計画書の作成
- 英語・日本語でのドキュメント翻訳
- 医療機器・病院施設に関する基礎情報整理
支援領域の特徴
医療・保健分野
総合病院・機材整備・感染症対応 など
教育・大学支援
大学拡張・専門人材育成・遠隔教育導入
公共インフラ・行政
病院建設・入札・調達・災害対応などの政策支援
主なODA支援実績

ベトナム カントー大学強化プロジェクト
フィリピン 台風ヨランダ災害復旧・復興計画
ベトナム ハノイ工科大学ビッグデータラボ&サイバーセキュリティー整備計画
ベナン アトランティック県アラダ・ゼ・トッフォ保健病院整備計画
インドネシア ハサヌディン大学改善計画
パキスタン バロチスタン州基礎医療改善計画
アンゴラ ジョシナマシェル病院整備計画
中国 内陸部救急センター機材整備計画
スリランカ マータラ総合病院医療機材整備計画
スリランカ ラトナプラ総合病院改善計画
タイ タイ王国ノンプロ無償医療機材調達
イエメン コールドチェーン整備計画
マダガスカル マジュンガ大学病院医療機材整備計画
アゼルバイジャン 医療機材整備計画
マラウイ 医療機材整備計画
グアテマラ 国立病院網整備計画
エチオピア 基礎的医療機材整備計画
キルギス 国立小児病院医療機材整備計画
ウズベキスタン 小児用医療機材整備計画
カンボディア プノンペン市医療機材整備計画
サントメ・プリンシペ アイレス・ディ・メネゼス病院医療機材整備計画
パプアニューニア 地方病院改修計画
イエメン 全国結核対策拡充計画
パラグアイ アマンバイ地域医療センター建設計画
マラウイ 財務省ネットワーク整備計画
事例ハイライト
ベトナム国ハノイ工科大学ビッグデータ&サイバーセキュリティラボ整備
国名:ベトナム
発注者名:ベトナム政府
書類言語:英語
↓
発注者名:ベトナム政府
書類言語:英語
↓
(1) 案件の全体業務概要
上位プロジェクトのハノイ工科大学ITSS(IT Skill Standard)教育能力強化プロジェクト フェーズ2(技術協力)は、ICT分野の教育強化及び日本語能力を備えたICT技術者の輩出を目標として、ICT教育のモデルとなるコースを同大学内に設立し、そこで実施される教育の質を向上させ、同分野の優秀な人材を育成し、ICT教育機関や産業界に提供することを目的としている。そして、ひいてはベトナムの産業界の競争力強化への貢献を目指している。
当該案件は、ビッグデータ解析を手段とする本邦企業との共同研究課題をパッケージとした大型コンピューターの調達と、サイバーセキュリティ教室の教育プログラムを含むシュミレーション環境のハードウェアの調達を実施するために要請された。
(2)担当事項
当該案件の入札は現地で実施されるため、通算5.5ヶ月の現地業務で下記を担当した。
施工管理として現地にて納入機材の立ち会い検査を行い、セットアップエンジニアによるインストール作業の完了を確認した。
大学と応札者とが共同研究できるビッグデータの研究課題について情報収集を行い、具体的な複数の候補をまとめて関係機関の承認を取り付けた。
各研究課題について、必要とされる機材とソフトウェアの調達計画を選定し、仕様書作成と積算(予算提出)を行い、現地教育省の承認を取り付ける作業を行った。同時に、メインフレームの設置場所について工事用の図面を作成した。
入札図書の草案を作成し、応札者が提出する研究課題に対する評価基準を関係機関と協議を重ねて最終化した。
入札評価委員会にオブザーバーとして参加し、貴機構の現地事務所への報告業務を担当した。
ベナン国アトランティック県アラダ病院建設・整備計画
国名:ベナン共和国
発注者名:国際協力機構
書類言語:フランス語
↓
発注者名:国際協力機構
書類言語:フランス語
↓
(1)案件の全体業務概要
ベナンでは、妊婦死亡率、5歳未満児死亡率、乳児死亡率はサブサハラアフリカの平均値を若干上回るもの世界平均に比べ約2倍以上となっており、更なる改善が必要である。
経済都市コトヌに隣接するアトランティック県は同国で最も人口の多い県であり、その保健医療分野は三つの保健ゾーンに分けられ、保健医療サービスの提供が行われている。
その一つアラダ・トッフォ・ゼ保健ゾーンには本来設置されているべきゾーン病院がないために、多くの患者の帝王切開による出産、交通事故、創傷など緊急処置などを他のゾーン病院やコトヌの上位医療施設に頼っている状態であるため、そのゾーン患者・家族には負担を強いているだけでなく、受け入れ側病院の職員に過大な労働負荷を与えており、また医療サービスの質の低下を招いている。
このような状況を踏まえ、同国はアラダ・トッフォ・ゼ保健ゾーンの保健医療サービス向上を図るため、アラダ・トッフォ・ゼ保健ゾーン病院の施設建設並びに機材調達に関する無償資金協力を要請した。
(2)担当事項
機材計画2として協力準備調査に参加し、要請された医療機材の仕様書作成に必要な情報である、機材の使用環境の調査、保健省の維持管理施設と管理体制の確認、試薬やメンテナンスの供給体制の調査を行い、さらに仕様レベルの適正と前例のない機材についての代理店調査を実施した。また、仏語圏に特有の資機材についての調達方法を確認し、新病院の維持管理体制を考慮した仕様書の修正・確認を行った。
また、建築図面を使い、各機材の据付場所の詳細な検討を行い、病院の導線を再検討することで、建築設計へフィードバックする作業を実施した。電源のいる医療機材については設置部屋ごとのエネルギーリストを作成し、上排水が必要な機材については複数の候補銘柄に合致するような図面を作成し、いずれも設備工事側と連携を行った。
仕様書を最終化する過程で、同仕様書の仏語訳を作成し、カウンターパートとの再確認を行った。
詳細設計時には、入札図書案の作成を担当し、応札者の質問に対する回答案を作成し、入札業務全般の支援業務を遂行した。